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「自由への渇望」中国からの台湾への密入国が急増、台湾側は警戒強化 - グレーゾーン作戦の可能性も

2025-05-19
「自由への渇望」中国からの台湾への密入国が急増、台湾側は警戒強化 - グレーゾーン作戦の可能性も
毎日新聞

台湾で中国からの密入国者が相次ぐ事態を受け、台湾側の海巡署(海上保安庁に相当)が警戒を強めています。特に、頼清徳総統就任1周年を目前に控え、中国当局による「グレーゾーン作戦」の可能性も指摘されており、台湾社会に緊張が走っています。

相次ぐ密入国事件

最近、台湾北部・桃園市の海水浴場近くにボートで上陸した中国人男性(41歳)を含む、中国人による密入国事件が立て続けに発生しています。この男性は、台湾の海辺にボートで到着し、地元住民に発見されました。同様のケースが各地で報告されており、台湾側の警戒レベルは一段と高まっています。

グレーゾーン作戦の疑念

これらの事件が、中国当局による意図的なものではないかという疑念も浮上しています。頼清徳総統の就任から1年となる20日を前に、中国が武力行使以外の手段で台湾に圧力をかけようとしているのではないかと考えられています。海巡署は、中国が「グレーゾーン作戦」と呼ばれる、武力行使と非武力行使の境界線を曖昧にするような活動を通じて、台湾社会に混乱をもたらそうとしている可能性を警戒しています。

グレーゾーン作戦とは、サイバー攻撃、経済的な圧力、偽情報拡散、そして今回の密入国など、様々な手段を組み合わせて、相手国を弱体化させる戦略です。今回の密入国事件が、このようなグレーゾーン作戦の一環として行われた可能性は否定できません。

台湾側の対策

台湾政府は、これらの事態を受けて、国境警備を強化し、情報収集体制を強化しています。また、国民に対して、不審な人物や活動に注意するよう呼びかけています。さらに、中国当局による情報操作や偽情報拡散に対抗するため、国民への情報発信を強化し、デマに惑わされないよう促しています。

今後の展望

中国と台湾の関係は、依然として緊張状態にあります。今回の密入国事件は、両岸関係のさらなる悪化を招く可能性があります。台湾側は、中国からの圧力に屈することなく、自らの民主主義を守り抜く決意を固めています。国際社会も、台湾の安全と安定を維持するために、引き続き支援していく必要があります。

今回の事件をきっかけに、台湾と中国の関係がどのように展開していくのか、注視していく必要があります。

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