【緊急】土砂・洪水同時災害!全国数千か所でハザードマップ整備へ - 能登半島豪雨の教訓
2025-05-19
読売新聞
国土交通省が、土砂と洪水が同時に発生する複合災害「土砂・洪水氾濫」に対応するためのハザードマップを全国で整備する方針を決定しました。昨年の能登半島豪雨で甚大な被害が出たように、気候変動の影響で近年、この種の災害が頻発しており、早急な対策が求められています。
なぜ土砂・洪水氾濫に注意が必要なのか?
従来のハザードマップは、土砂災害や洪水に個別に焦点を当てて作成されることが一般的でした。しかし、土砂と洪水が同時に発生すると、被害の規模が格段に大きくなり、避難行動も困難になります。特に、急峻な地形や河川の近くでは、土砂崩れが発生し、その土砂が洪水と合流して広範囲を埋め尽くすといったケースが考えられます。
全国数千か所がリスクゾーン
国土交通省の調査によると、土砂・洪水氾濫のリスクが高い流域は全国で数千か所にも上ると見られています。これらの地域では、過去の災害事例や地形データ、気象データなどを分析し、具体的な被害想定や避難経路などを明記したハザードマップを作成します。
優先的に整備する地域は?
今年度から、特に危険度の高い地域を優先的にハザードマップの整備を進めます。自治体と連携し、住民説明会などを開催することで、防災意識の向上を図るとともに、ハザードマップの活用方法についても周知していきます。
私たちにできること
ハザードマップを確認し、自宅や職場の周辺の危険箇所を把握しておきましょう。避難場所や避難経路を確認し、非常用持ち出し袋を準備しておくことも重要です。また、土砂災害や洪水の情報を常に収集し、早めの避難を心がけましょう。
能登半島豪雨の教訓を生かし、私たち一人ひとりが防災意識を高め、安全な暮らしを守るために行動することが求められています。