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富士山遭難ヘリ救助の有料化へ?静岡・山梨県が初協議、無謀登山対策に期待

2025-05-29
富士山遭難ヘリ救助の有料化へ?静岡・山梨県が初協議、無謀登山対策に期待
毎日新聞

富士山での無謀な登山、深刻化?ヘリ救助の有料化を検討する静岡・山梨県

富士山での遭難事故が後を絶たず、静岡県と山梨県が、防災ヘリコプターによる救助の有料化を検討することが明らかになりました。両県知事が29日の定例記者会見で、この問題に関する共同協議を行うことを発表し、注目を集めています。

今回の検討のきっかけとなったのは、閉山期間中に発生した中国籍の大学生の遭難事故です。大学生は閉山期間中に山頂付近で体調を崩し、山梨県の防災ヘリによって救助されました。しかし、同様の事例が相次ぐ中、無謀な登山を抑止するための対策として、有料化という選択肢が浮上したのです。

なぜ今、ヘリ救助の有料化なのか?

富士山は、その美しい姿から多くの登山者を集める一方で、遭難事故も頻繁に発生しています。特に近年は、事前の準備不足や無理な登山計画による遭難が増加しており、救助隊の負担も増大しています。ヘリコプターによる救助は、高度な技術と多大な費用を必要とするため、その費用負担について議論されてきました。

有料化によって、登山者はより慎重に計画を立て、事前の準備を怠らないようになることが期待されます。また、救助費用を捻出することで、より質の高い救助体制の構築や、登山者の安全確保のための対策に充当できる可能性があります。

今後の協議の焦点

静岡県と山梨県は、6月上旬にも担当者レベルで初会合を開き、具体的な有料化の方針や、費用設定、対象者などを協議する予定です。議論の焦点となるのは、以下の点です。

  • 有料化の具体的な方法(例:登山時に保険加入を義務付ける、遭難時に費用を請求する)
  • 費用設定の目安(例:救助にかかる費用の一部を負担する、一定額を請求する)
  • 対象者の範囲(例:国内登山者のみ、海外登山者も含む)
  • 有料化による影響(例:登山者の減少、救助隊の負担増)

無謀な登山をなくし、安全な登山を

富士山は、日本の象徴であり、多くの人々に愛される山です。しかし、無謀な登山によって、貴重な命が失われることのないよう、関係者の努力が不可欠です。ヘリ救助の有料化は、あくまでも無謀な登山を抑止するための手段の一つであり、登山者一人ひとりが安全意識を高め、責任ある行動をとることが重要です。

今回の協議の結果がどうなるにせよ、富士山の安全を守るための議論は、今後も続いていくでしょう。

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