座間殺害事件で死刑執行、遺族「感情湧かない」…娘の死から癒えぬ悲しみ、使っていた食器も捨てられない
2025-06-27
読売新聞
27日に死刑が執行された白石隆浩(34)は、2017年、SNSを悪用し、神奈川県座間市のアパートで15~26歳の男女9人を連続殺害しました。若者たちの「自殺願望」につけ込み、SNSを通じて誘い込み、悲劇的な事件は社会に大きな衝撃を与えました。
事件から7年が経過しましたが、被害者遺族たちの心の傷は深く、癒えることはありません。事件後もSNSの利用は拡大の一途をたどっており、遺族たちは同じような痛みを繰り返さないことを切に願っています。
遺族の言葉「何も感情湧かない」
死刑執行の報に、被害者遺族の一人は「何も感情湧かない」と語りました。娘を失った喪失感は大きく、怒りや悲しみといった感情よりも、むしろ虚無感に近いものだと打ち明けました。事件後も、娘が使っていた食器などを手放すことができず、今もなお事件の記憶に囚われています。
SNSの危険性と対策
今回の事件は、SNSの危険性を改めて浮き彫りにしました。若者たちはSNSを通じて自己開示することで、犯罪者に狙われやすくなってしまう可能性があります。SNSの利用には十分な注意が必要であり、不用意な個人情報の書き込みは避けるべきです。
また、SNS事業者に対しても、犯罪に利用されるアカウントの監視体制を強化するなどの対策を講じる必要があります。そして、若者たち自身も、SNSの利用方法について正しい知識を身につけ、危険な状況に巻き込まれないように注意することが重要です。
事件の概要
- 発生日: 2017年
- 場所: 神奈川県座間市
- 被害者: 15~26歳の男女9人
- 犯人: 白石隆浩(当時34歳)
- 手口: SNSを悪用し、自殺願望を抱える若者たちを誘い込み殺害
未来への教訓
座間殺害事件は、私たちに多くの教訓を与えました。SNSの危険性、若者の心の闇、そして犯罪者の異常性…。これらの教訓を活かし、同じような悲劇が二度と繰り返されない社会を築いていくことが、私たちに課せられた使命です。
遺族たちの悲しみが少しでも和らぎ、彼らが前を向いて生きていける日が来ることを心から願っています。