【医師が語る】60年超のデータが明らかにした、病気と離れられない人生を避けるための秘訣
2025-05-16

ダイヤモンド・オンライン
「一生、病気に悩まずに生きた人」には、どのような共通点があるのでしょうか? 1963年に開始された「CIRCS研究」は、日本人の健康の普遍的な法則を見つけるべく、1万人の被験者を60年間継続的に追跡調査した、非常に貴重な研究です。
この研究は、医療と統計の最新技術を駆使し、「将来、病気で早期に亡くなる可能性が高い人の習慣」と「生涯、健康的に長生きする人の習慣」を、長期間にわたって詳細に観察してきました。日本人の健康を地域比較で徹底的に調査した世界最長の統計研究であり、その信頼性は非常に高いと言えるでしょう。
CIRCS研究から見えてきた、健康長寿の鍵
60年という長期間にわたるデータ分析の結果、健康長寿を支えるいくつかの重要な要素が明らかになりました。その中でも特に注目されるのは以下の点です。
- 食生活の重要性: バランスの取れた食事、特に野菜や果物を積極的に摂取している人は、健康リスクが低い傾向にありました。
- 適度な運動: 定期的な運動習慣は、心血管疾患や糖尿病などのリスクを軽減し、健康寿命を延ばす効果があります。
- 社会とのつながり: 家族や友人との良好な関係、地域社会への積極的な参加は、精神的な健康を保ち、孤独感を軽減する上で重要です。
- 喫煙・過度の飲酒を避ける: 喫煙や過度の飲酒は、様々な病気のリスクを高めるため、控えることが重要です。
- ストレス管理: ストレスを適切に管理し、リラックスできる時間を持つことは、心身の健康維持に不可欠です。
研究結果から導き出せる教訓
CIRCS研究は、単にデータを集めるだけでなく、その結果を分析し、私たち一人ひとりが健康的な生活を送るための具体的なヒントを与えてくれます。この研究が示すのは、健康は奇跡ではなく、日々の積み重ねによって築き上げられるものであるということです。
この研究結果を参考に、日々の生活習慣を見直し、健康長寿を目指しましょう。