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ドイツ株式市場、利益確定の売りで反落 - BMWが上昇もDAXは小幅安

2025-07-11
ドイツ株式市場、利益確定の売りで反落 - BMWが上昇もDAXは小幅安
日本経済新聞

10日のフランクフルト株式市場では、ドイツ株価指数(DAX)が4営業日ぶりに反落しました。DAXは前日最高値を更新した後、利益確定の売りが出たことで、92.75ポイント(0.37%)安の2万4456.81で取引を終えました。

取引時間中は最高値を上回る場面もありましたが、終盤にかけて水準を下げ、小幅な安で終了となりました。特に、コメルツ銀行やアリアンツといった金融セクターで売りが先行し、指数を下押しする要因となりました。

一方で、自動車メーカーのBMWは上昇しており、セクター内では例外的な動きを見せています。BMWの好調は、自動車需要の堅調さや、同社の積極的な電動化戦略などが背景にあると分析されています。

市場関係者の間では、DAXが史上最高値を更新した後、一旦利益確定の動きが強まることは予想されていました。今回の反落は、そうした市場の自然な調整の一部と見ることができます。

今後の市場動向としては、世界経済の動向や、金融政策の変更などが注目されます。特に、欧州中央銀行(ECB)の金融政策は、DAXの動向に大きな影響を与える可能性があります。

また、地政学的なリスクも、市場の不確実性を高める要因として警戒されています。ウクライナ情勢や中東情勢など、国際的な緊張が高まることで、投資家のリスク回避姿勢が強まり、株式市場にマイナスの影響を与える可能性があります。

しかし、ドイツ経済のファンダメンタルズは依然として堅調であり、長期的な視点で見れば、DAXには依然として上昇の余地があるとの見方が根強いです。企業の収益改善や、技術革新などが、DAXを押し上げる力となることが期待されます。

投資家は、市場の動向を注意深く見極めながら、慎重な投資判断を行う必要があります。リスク分散を心がけ、長期的な視点で投資を行うことが重要です。

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