埼玉・行田市でマンホール落下事故:作業員4名、心肺停止状態で搬送 - 硫化水素検出も
2025-08-02
読売新聞
行田市でマンホール落下事故、作業員4名が心肺停止状態に
2月2日午前9時25分頃、埼玉県行田市長野地区で、下水道管の清掃作業中にマンホールへの転落事故が発生しました。市消防本部からの情報によると、最初に落下した作業員1名に続き、その救助に駆けつけた作業員3名もマンホール内に転落したとのことです。
救助活動と搬送、心肺停止という厳しい状況
事故発生後、迅速な救助活動が行われ、同日午後4時過ぎまでに4名全員が救助されました。しかし、搬送された4名全員が心肺停止の状態であり、現在、病院での治療が急ピッチで進められています。事故の状況を鑑み、関係各所からは一刻も早い情報公開が求められています。
現場からは硫化水素が検出
事故現場からは硫化水素が検出されており、マンホール内の換気不足やガス発生が原因の可能性が指摘されています。硫化水素は無色無臭の有毒ガスであり、高濃度では意識を失い、最悪の場合、呼吸困難を引き起こす危険性があります。下水道工事における安全対策の重要性が改めて浮き彫りになりました。
マンホールの詳細と市側の対応
今回の事故が発生したマンホールは、直径60センチの比較的小さなものでした。行田市によると、現場では市が発注した下水道の点検・清掃作業が行われており、市側も事故発生後、速やかに現場の封鎖と原因究明に乗り出しています。関係機関と連携し、再発防止策を講じる方針です。
今後の捜査と安全対策の見直し
行田署は、今回の事故について捜査を開始しており、作業中の安全管理体制や硫化水素の濃度測定の有無などを詳しく調査する予定です。また、行田市は、下水道工事における安全対策を見直し、より安全な作業環境を確保するための対策を検討していく方針です。今回の事故を教訓に、同様の事故が二度と起こらないよう、関係各所が連携して安全対策を強化していく必要があります。
この事故に関する最新情報は、随時更新されますので、引き続き情報を確認してください。