大阪万博のシンボル「太陽の塔」が重要文化財に!琵琶湖疏水施設も国宝指定へ - 日本の貴重な遺産を未来へ
2025-05-16
読売新聞
大阪万博の象徴、「太陽の塔」が重要文化財に指定される答申
文化審議会は、1970年の大阪万博を象徴する芸術家・岡本太郎氏が手掛けた「太陽の塔」(大阪府吹田市)を、重要文化財(建造物)として指定するよう文部科学大臣に答申しました。これは、高度経済成長期の日本を象徴する万博の貴重な遺産としての価値を認められたものです。
「太陽の塔」の意義と特徴
高さ70メートルという巨大な「太陽の塔」は、その特異な形状と、当時の最先端技術の粋を集めた建造物として、国内外から注目を集めました。岡本太郎氏の芸術理念に基づき、太陽光を反射する素材や、巨大なオブジェなど、独創的なアイデアが随所に散りばめられています。万博の成功を象徴する存在として、多くの人々の記憶に刻まれています。
琵琶湖疏水施設も国宝指定へ
文化審議会は、「太陽の塔」に加え、琵琶湖疏水施設についても国宝指定を求める提言を行いました。琵琶湖疏水は、明治時代に建設された水利施設であり、日本の近代化を支えた重要なインフラです。その技術的な価値と歴史的な意義が認められ、国宝指定への道が開かれました。
日本の貴重な遺産を未来へ
「太陽の塔」と琵琶湖疏水施設は、日本の近代史を語る上で欠かせない存在です。今回の文化審議会の答申・提言は、これらの貴重な遺産を保護し、後世に継承していくための重要な一歩となります。今後、具体的な指定に向けた手続きが進められることが期待されます。
これらの文化財は、単なる建造物や施設ではなく、当時の技術力、芸術性、そして日本の歴史を象徴するものです。未来の世代に、日本の文化遺産の素晴らしさを伝えていくために、保護と活用が不可欠です。