将棋名人戦第4局、衝撃の千日手!6年ぶり異変で18日に指し直しへ
2025-05-17
朝日新聞
藤井聡太名人(22)=七冠棋王=と永瀬拓矢九段(32)が激突する第83期将棋名人戦七番勝負。第4局は17日、大分県宇佐市で行われましたが、午後5時3分、61手で千日手が成立するという劇的な結末を迎えることになりました。これは、6年ぶりの千日手成立であり、将棋界に大きな衝撃を与えています。
千日手とは、同じ局面が繰り返されることで対局が続かない状態を指します。今回の第4局では、1日目午後4時以降に同一局面が4度繰り返されるという、対局規定に定められた条件を満たし、千日手が宣告されました。
なぜ千日手は起こるのか?
千日手は、両者とも決定的な一手がない、あるいは互いに譲らない展開になった場合に起こりやすいです。今回の名人戦第4局も、終盤にかけて両者一歩も引かない、神経質な指し回しが続いた結果、千日手に繋がったと考えられます。
指し直しについて
千日手が成立した場合、対局規定により、翌日(18日)に先後を入れ替えて指し直しが行われます。藤井名人は黒、永瀬九段は白で臨むことになります。指し直しという事態は、両者にとって戦略を練り直す絶好の機会となるでしょう。
七番勝負の行方
現在、七番勝負は2勝2敗で折り返しています。名人・藤井聡太の七冠達成か、永瀬拓矢九段の挑戦成功か。両者のプライドと実力がぶつかり合う、白熱した戦いが再び繰り広げられることになります。指し直しとなった第5局は、さらに注目を集めそうです。
今後のスケジュール
- 第5局:18日(火) 大分県大分市
- 第6局:20日(木) 福岡県福岡市
- 第7局:22日(土) 東京都
将棋ファンは、この後どのような展開が待っているのか、期待に胸を膨らませています。