グレタ・トゥーンベリ氏、ガザ救援活動中にイスラエルに拿捕「国際法違反だ」と強く批判
2025-06-10
毎日新聞
グレタ・トゥーンベリ氏、ガザ救援活動中にイスラエルに拿捕
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリ氏が、パレスチナ自治区ガザ地区へ向かう船上でイスラエル軍に拿捕され、強制送還された問題で、強く批判しています。トゥーンベリ氏は10日、経由地のパリで報道陣の取材に応じ、「イスラエルによる船の拿捕は、国際的な権利の侵害であり、国際法に違反する行為だ」と非難しました。
ガザ救援活動への挑戦と予期せぬ事態
トゥーンベリ氏らは、ガザ地区への人道支援物資を運ぶ船に乗り込み、ガザへの航行を試みていました。しかし、船はイスラエル軍によって拿捕され、乗客たちはイスラエル国内に移送されました。この行動は、ガザ地区の厳しい状況を訴え、国際社会の関心を喚起しようとするものでした。
国際的な批判の声
今回のイスラエルによる拿捕は、国際社会から批判の声が上がっています。人権団体や環境保護団体は、イスラエルの行動を「表現の自由の侵害」として非難し、ガザ地区への人道支援活動を妨げていると批判しています。トゥーンベリ氏も、自身の経験を通じて、この問題の深刻さを訴え続けています。
今後の展開とトゥーンベリ氏の決意
トゥーンベリ氏は、今回の出来事を教訓に、今後もガザ地区の人々への支援活動を継続していく決意です。彼女は、「この問題は決して見過ごすことはできない。国際社会全体で、ガザ地区の状況を改善するための行動を起こすべきだ」と訴えています。今回の事件は、国際的な人道支援活動の難しさを改めて浮き彫りにするとともに、トゥーンベリ氏の活動へのさらなる注目を集めることになりました。
報道によると、トゥーンベリ氏と同乗していた他の活動家11人は、9日にイスラエル国内に移送され、10日に飛行機で出国しました。