ゴールデンウィーク中の山岳遭難が過去最多!203件に達し、首都圏や中高年層の遭難が顕著に増加
2025-05-19
朝日新聞
ゴールデンウィーク期間中の山岳遭難、過去最多の203件発生!
4月26日から5月6日までのゴールデンウィーク期間中、全国で山岳遭難が203件発生し、これは記録が残る1994年以降で過去最多となる件数です。昨年同時期と比較すると23件増加しており、安全対策の重要性が改めて浮き彫りになりました。首都圏と中高年層の遭難が目立つ
今回の遭難の特徴として、首都圏周辺での発生が多く、また、中高年層の遭難も目立ちました。これは、連休を利用して気軽に登山を楽しみたいという人が増えていること、そして、体力や経験不足によるリスクが高まっていることを示唆しています。都道府県別の遭難件数
都道府県別の遭難件数を見ると、長野県が28件で最も多く、次いで神奈川県が16件、群馬県が14件、山梨県が12件となっています。これらの地域は、都心からのアクセスが良く、登山客が多い傾向にあると考えられます。主な遭難場所と原因
遭難場所としては、神奈川県に連なる丹沢山地や、その他の山域で発生しています。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。- 事前の情報収集不足: 天候やコースの難易度などを事前に確認しなかったことによる判断ミス
- 装備の不備: 地図、コンパス、食料、水などの必要な装備が不足していたこと
- 体調不良: 登山中の体調不良や、無理な行動による疲労
- 道迷い: コースを逸脱したり、悪天候で視界が悪くなったこと
- 転倒・滑落: 悪路や岩場での転倒・滑落
今後の対策と注意点
今回の事態を受けて、警察庁は山岳遭難防止のための注意喚起を強化しています。登山者は、以下の点に留意し、安全な登山を心がける必要があります。- 登山計画の作成と共有: 家族や友人に行き先と帰宅時間を伝え、計画を共有する
- 天気予報の確認: 事前に天気予報を確認し、悪天候が予想される場合は登山を中止する
- 適切な装備の準備: 地図、コンパス、食料、水、防寒具など、必要な装備を準備する
- 無理のない計画: 体力や経験に合わせた無理のない計画を立てる
- 安全確保: 登山道から外れない、休憩を挟むなど、安全を確保する