金正恩総書記が総連幹部へ書簡!朝鮮訪問を強く推奨「愛国者として不可欠な道」…日本政府の再入国禁止は課題
2025-05-25
読売新聞
朝鮮中央通信は25日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)結成70周年を記念し、総連幹部に向けて書簡を送ったと発表しました。この書簡において、金総書記は在日同胞の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問を、「愛国者として育つための修養と成長に欠かせない過程」と位置づけ、強く推奨する考えを表明しています。
今回の書簡は、総連結成70周年という節目を機に、在日同胞に対するメッセージを発信することで、北朝鮮の体制を支持する姿勢を内外に示したものと見られます。金総書記は、在日同胞が北朝鮮を訪れることで、自らのアイデンティティを再確認し、愛国心を高めることができると考えているようです。
しかし、この推奨には大きな課題が伴います。それは、日本政府が北朝鮮への渡航者に対して再入国を禁止している点です。在日同胞が北朝鮮を訪問した場合、日本への帰国が困難になる可能性があり、生活に深刻な影響を与える可能性があります。
総連は、在日本朝鮮人福祉協会と合同で、北朝鮮からの医療支援や食糧支援などを行っています。また、北朝鮮の国政を支持する活動も行っているとされています。今回の金総書記の書簡は、総連を通じて在日同胞の北朝鮮訪問を促し、北朝鮮への支持を強める狙いがあると考えられます。
日本政府は、北朝鮮の核・ミサイル開発問題などを理由に、北朝鮮への渡航を自粛するよう呼びかけています。今回の金総書記の書簡を受け、日本政府は、在日同胞の安全確保と北朝鮮への対応について、慎重な対応を迫られることになります。
今回の書簡は、日朝関係、在日同胞の生活、そして北朝鮮の体制維持という、複雑な要素が絡み合った問題提起と言えるでしょう。今後の動向に注目が集まります。
ポイント
- 金正恩総書記が総連幹部へ書簡を送り、在日同胞の朝鮮訪問を推奨
- 日本政府の再入国禁止が大きな課題となっている
- 総連の役割と北朝鮮の体制維持への意図が示唆される